病気や怪我をした人を、快適ですごしやすい良い環境の中におくのと、ストレスにさらされるような環境におくのとでは、病気やケガの治り方が違うことは、経験的にもよくわかっていることです。
その原因は、おそらく免疫システムのせいだということが、わかってきました。
免疫システムが健全に働いていると、病原菌が体内に入ってきても病気にはなりませんし、すでに病気になっている場合には、すみやかに治っていくということです。
薬は、人間の免疫システムが病気を治していくことの手伝いをするだけのことであり、薬が病気を治してくれるわけではありません。どんな名医も、どんなに有効な薬も、あくまでも病気を治すための補助でしかないのです。
それらのことから、病気にならないためにも、病気から早く回復するためにも、免疫システムを健全に機能する状態にしておくことが、とても大切だということがわかります。そしてそのためには、ストレスをためないことが大事であることもわかりました。
ストレスをためないためには、1日に15分アルファ・レベルに入ればよいのです。
現代社会に生きていて、ストレスにさらされないなどということは、ほとんど不可能といってよいでしょう。
そのため、できるだけストレスにさらされないようにするとともに、ストレスをためないことが大切となり、この面からもアルファ・レベルに入ることの大切さが、大きく浮かび上がってきているのです。
1日に15分アルファ・レベルに入ることによって、1日のストレスを解消することができるということが、医学的に実証されています。
ですから、普段の精神的な疲れや、ストレスを解消するために、1日に15分間アルファ・レベルに入るとよいでしょう。しかし、すでに病気になってしまっている人は、1日に3回、15分ずつアルファ・レベルに入るとよいでしょう。
アルファ・レベルとは、脳波形で示すと10ヘルツ前後だと言われていますが、身体と心が心地よくリラックスしている状態だとお考え下さい。
アルファ・レベルに入る方法として、瞑想があります。
ストレスを感じるナンバー1は「罪悪感」だと言われています。
やってはいけないことをやること、これだけで私たちは罪悪感を持ちます。それによって、ものすごいストレスをためるのです。
例えば、タバコを吸う人のほとんどは、健康に悪いのでやめた方がよいし、周りの人に悪い影響を与えると思っているようですが、すでにこれが罪悪感です。
ですから、どうしてもタバコをやめることができない人は、これは最高においしいと思って吸うべきです。
といっても、もちろん喫煙を薦めているわけではありません。これは最高においしいと思って吸うことにより、罪悪感は払拭できますし、タバコの害も軽減できるでしょうが、それでも身体に悪いことは、間違いないでしょう。
タバコを吸っている人には、できるだけ早くタバコをやめるようにしてもらうと共に、1日に3回アルファ・レベルに入ることをお薦めします。
大事なものを失ったときの喪失感も、大きなストレスをなります。その中でもとくに大きいのは、親との死別でしょう。この場合は、1日2回アルファ・レベルに入るとよいでしょう。